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コンセントバー(PDU)

PDUは国内製と海外製どちらを選ぶべき?それぞれのメリットデメリットをご紹介

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PDUは国内製と海外製どちらを選ぶべき?それぞれのメリットデメリットをご紹介

データセンターやサーバールームにおいて、電源供給を担うPDU(Power Distribution Unit)は、機器の安定稼働に欠かせない存在です。PDUには、様々な種類がありますが、選択肢の一つに国内メーカー製と海外メーカー製があります。どちらを選ぶべきか悩まれる方も多いでしょう。本コラムでは、国内製と海外製それぞれのメリット・デメリットを比較し、選定のポイントを解説します。

国内製PDUの特徴

国内製PDUは、日本の電気基準や環境に適合しており、以下のメリットがあります。

高い品質と信頼性

日本の製造業が培ってきた高い品質管理基準に基づき、厳格な品質検査が行われていることが多く、故障率が低く、長期間の安定した運用が可能になります。

カスタマイズ対応

顧客のニーズに合わせたカスタマイズ対応に柔軟に対応できるケースが多く、特殊な仕様のPDUも製作可能です。

迅速なサポート体制

日本国内に拠点を置くメーカーであれば、日本語でのサポート体制が整っており、トラブル発生時の対応がスムーズです。

法規制への対応

日本の電気用品安全法(PSE)などの法規制に適合しているため、安心して使用できます。

コストパフォーマンス

日本の製造業が培ってきたノウハウを活かした効率化された量産体制で、製品コストが比較的低いケースが多いです。仕様の違いによるコスト差も要因の一つです。

納期対応力

日本国内に生産拠点を持っているメーカーについては、迅速な生産対応が可能です。

 

海外製PDUの特徴

海外製PDUは、グローバルな市場で競争力を高めるため、以下の特徴を持ちます。

豊富なラインアップ

グローバルに対応する為、様々な種類のPDUを取り扱っています。大規模なデータセンターから小規模なサーバールームまで、幅広いニーズに対応できます。

最新の技術

海外メーカーは、最新の技術を取り入れた製品をいち早く開発し、市場に投入する傾向があります。たとえば、海外製PDUの一部にはスマート機能が搭載された「スマート(インテリジェント)PDU」が存在し、リモート管理や電力使用のリアルタイム監視が可能な製品も多く見られます。

 

国内製 vs 海外製 選定のポイント

機能・品質・コスト・デリバリーのバランスをどう考えるか

機能重視

最新の技術を取り入れたスマート(インテリジェント)PDUを求める場合は、海外製PDUがラインアップが多くおすすめです。

品質重視

高い信頼性と品質を求める場合は、国内製PDUがおすすめです。

コスト重視

コストを抑えたい場合は、国内製PDUが選択肢に入ります。ただし、機能面に差異がありますので注意が必要です。

デリバリー重視

納期面は国内拠点を持つ国内製PDUに優位性があります。

サポート体制の重要性

日本語サポート

日本語でのサポート体制が整っている国内製PDUは、トラブル発生時の対応がスムーズです。

グローバルサポート

海外製PDUは、グローバルなサポート体制が整っている場合もありますが、日本語での対応ができない可能性があります。

 

まとめ

PDUの選定は、データセンターやサーバールームの規模、設置場所、予算、求められる機能など、様々な要素を考慮して行う必要があります。
国内製PDUは、高い品質と信頼性、納期対応力、カスタマイズ対応、日本語サポートが魅力で、特に安定性や安全性を重視するデータセンターや重要なインフラを運営する企業には最適です。
一方、海外製PDUは、豊富なラインナップが魅力で、柔軟な機能を求める企業にとっては選択肢となるでしょう。

選定の際には、機能、コスト、品質、デリバリーのバランス、そしてサポート体制という重要なポイントを十分に考慮する必要があります。初期費用を抑えつつも、長期的な運用やメンテナンスコストを見据え、適切な選択をすることでデータセンターの効率的な運用につながります。

PDUは一度、導入すると長期間使用することが前提となるため、製品の性能だけでなく、アフターサポートや長期的なコストも考慮した上で、慎重に検討することが大切です。

この記事が、みなさまのデータセンターにおけるPDU選定の一助となれば幸いです。

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